マビノギ

Primat

06/02/17 20:39

とりあえず某サイトから転載許可をいただいたので、
対象となるゲームが少々違いますが、通じるものがありましたので
ここにノっけておきます。
 
なぜユーザーがここまでRMTを弾劾するのか、
なぜいけいないのか、改めてすべての方に考えてもらいたいです。
 
以下転載
 
うーん、そもそもBOTもツールも規約違反なので黒としか言いようがないのですが……。

もう少し踏み込んだ発言をするならば、BOTはゲームの寿命を縮めるだとか、不公平を助長するだとか言われていますが、個人的には真の問題点は別のところにあると思います。

（寿命云々言うのであれば運営会社（医者）が適切な処置を施せばよいのですし、そもそもMMOが必ず公平な世界であるという保証はどこにもありません。プレイヤーが完全なる公平を望んでいたからといって、それが必ずしも世界（運営側）のルールたりえないということです。）

一昔前ならいざ知らず、最近のBOTと言えば主にRMT（リアル・マネー・トレード）で販売するいわゆる『業者』による不正使用のことでしょうか（推測でしかないのですが）。
仮にこの話だとして焦点を絞って書いてみます。


まず、MMORPGの世界に於ける仮想通貨やアイテムは、一体「誰のもの」であるかを改めて考える必要があります。
「何いってんだ馬鹿、プレイヤーの物だからどう自由に使おうと勝手だろうが」という意見もあるかもしれません。では、その仮想通貨やアイテムは『現実世界で物理的に』どのような形をしていますか？

仮想通貨やアイテムとは「サーバーの中に蓄積されたデータベースの一部」であり、「その磁気データ」が記載されたサーバーは「運営会社（あるいは管理会社）」の持ち物です。
分かり易く言えば、仮想通貨やアイテムはMMOを楽しむために運営会社から「（便宜上）借りている」ものであり、最終的には稼いだ経験値も仮想通貨もアイテムも「全て運営会社のもの」なのです。

（例えばMMOのサービスが終了した時に、それまでゲーム内で稼いだ仮想通貨や経験値がユーザーに現金の形で還元されることはありませんよね？　これが、最終的に全て運営会社のものであることの一番の証拠です。）


RMTにおける最大の問題点は、この「他人の資源を勝手に販売している」ところにあります。
そしてBOTの問題点は、この「情報資源を窃盗している」ということです。


例えば、貴方がどこかの田舎にただっ広い野原の所有権を持っていたとします。地元の子供達はそこで野球をしたり、はたまたダンボールで秘密基地を作って遊んでいるかもしれません。それは別に何ら目くじらをたてることではなく、危険がない限り自由にさせておくことでしょう。

ところがある日、子供のふりをした大人がやってきて、その野原を勝手に区分して勝手に売り出してしまいました。
もちろん登記上の所有権は貴方のままです。けれど、その土地の所有権を無視して勝手に販売しようとしている人がいる。これは犯罪ですよね？

RMTとは、そういうことです。

もちろんこれは売る側だけの問題ではありません。買う側とてそれを違法・違反と認識している以上（だって規約にそう書いてあるのですから、契約して納金している以上は知らなかったという言い訳は通用しません）、れっきとした犯罪です。ROの話で言うならば、※※※という会社の所有物を勝手に販売していることになるのですから。

ネットゲームで強さを手に入れるためになら現実で犯罪者となり前科がついても構わない、というのであればどうぞ自己責任でご自由に。

（前科が付くということが現実で貴方を含めた家族全員に、どれだけ私生活で制限が付きまとう事になるか、少しでも想像できるなら手を出すべきか否か、すぐにでも判断できそうな気はしますが――）


BOTがこれらのリソース（情報資源）の窃盗道具となっている以上、いずれ訴訟沙汰になるのは時間の問題だと思います。
業者のみならず、買い手とて刑法で定められた『威力業務妨害』あるいは『電子計算機損壊等業務妨害』に該当するのですから。

　※五年以下の懲役又は百万円以下の罰金
　　（刑法第二編・第三十五章　第二百三十四条の二）

それが嫌ならBOTやRMTに手を出すべきではないですし、（万が一）既に手を出してしまったのであればそのアカウントを（不正入手した仮想通貨やアイテムをそのまま持たせて）抹消するのがせめてもの善処ではないでしょうか。

１ユーザーごときにいちいち訴訟してくるわけがない？　そんな保証はどこにもありませんよ。それに業者に対する捜索が入った時点で芋づる式に名簿から事情徴収される可能性があることをお忘れ無く。


基本的に私は他人の行動にどうこう口を挟むつもりはありません。ただそのリスクの高さを示唆はしますが。
 
できれば、一個人としてせめてモラルある行動を、
すべての人に提唱したいところ・・・